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これで1983年はおしまい [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.12.27 火曜
『女猫』
『奥様はお固いのが好き』
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1983.12.30 金曜
『里見八犬伝』
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 これで1983年はおしまい。
 しめて150本くらいはいったかな。


ゴダールの『パッション』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年11月23日水曜 晴れ
 ジャン=リュック・ゴダール『パッション』
 六本木 シネ・ヴィヴァン


 昔の愛だった。
 ゴダールの『パッション』は彼自身による次の数語に要約できる。

 映画への愛とはユダヤ人にとっての約束の大地への愛のような何かだ。それだけだ。ぼくがいいたい唯一のことは、偉大な映画を持てなくなってから、どの国もとてもうまく行ってることだ。エルサルバトルやポーランドのことを考えると辛くなる。
 『パッション』は、映画への愛が幾重もの屈折を通して、なお刹那に輝いてくるような痕跡にみちている。痕跡ではなく、テキストか。 

 どこまでもゴダールだ。
 どこまでもゴダールなその途は、必ず、「最低だ!」という自嘲に終わるほかない途だ。終わり……始まりのない唐突な終わり。

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 ――というような文章を書いていた。「ゴダさま命」だった季節がだらだらと終焉しつつあった時期。
 



『竜二』『アマルコルド』『草迷宮』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.11.14 月曜 池袋文芸座ルピエリ
『じゃぱゆきさん』
『沖縄のハルモニ』
『バンコク売春観光』
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http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2014-11-07

1983.11.16 水曜
『竜二』
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1983.11.19 土曜
『アマルコルド』
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1983.11.22 火曜
『草迷宮』
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ベン・ギャザラのカポネを知ってるかい [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年11月14日月曜 晴れ
 ロジャー・コーマン製作、スティーヴ・カーヴァー監督『ビッグ・ボス』

 新宿

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 数あるアル・カポネ映画の一つ。75年製作。
 というより『ビッグ・バッド・ママ』につづくコーマン&カーヴァーのギャング路線といったほうが早い。

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 だが配役の渋さが裏目に出た。
 ベン・ギャザラのカポネに、ジョン・カサヴェテスの助演となると、まるで芸術映画かと勘違いする。

 一の子分役に若いシルベスター・スタローン。
 ポルノから転進してマフィア。
 その次にチャンドラー映画『さらば愛しき女よ』を経て、『ロッキー』シリーズでスターの座に立ったわけ。

 コーマン映画はどれもこれも観て損はしなかった。としておこう。


『の・ようなもの』その他 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.11.02 水曜
『魚影の群れ』
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1983.11.12 土曜
『南極物語』
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1983.11.13 日曜
『の・ようなもの』
『暗室』
『チャイナスキャンダル 艶舞』
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エディ・マーフィ初登場 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年10月29日土曜 晴れ
 ウォルター・ヒル『48時間』
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 新宿
 ヒルは三本に一回はクリーン・ヒットを出す。もうけ役にぴったりはまったエディ・マーフィもご立派。しかし喰われっぱなしのニック・ノルティには腹立ちをとおりこして、気の毒になってしまった。
 凸凹コンビ刑事映画の原点。というか、これよりケッサクってのはまだないかも。
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 新宿伊勢丹東側も一種のシネコン状態だったから、ハシゴした。
 工藤栄一監督、北方謙三原作の『逃れの街』

 中岡京平『夜明けのランナー』
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ジョン・バダム『ブルーサンダー』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年10月28日金曜 晴れ
 ジョン・バダム『ブルーサンダー』
 新宿

 ヘリコプターvsヘリコプターのバトル・アクション。街は戦場だ。これに尽きる。

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 ロイ・シャイダーもマルコム・マクダウェルも、これを遺作にしたウォーレン・オーツも。みんな付録。
 ヴェトナムものでは悪魔の化身のような戦闘ヘリもロサンジェルス市内ではウォーゲームの素敵な道具になった。


 戦争が映画であり、映画が戦争であった時代の記念碑か。

 戦争が映画をのみこみ、映画が戦争にのみこまれる時代からふりかえれば懐かしい。


『族譜』をNHKで観た [日付のある映画日誌1983]

 30年遅れの映画日誌。


 1983年10月20日木曜
 林権澤(イム・グォンテク) 『族譜』
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 自宅テレビ
 78年朴政権末期に製作された作品が全政権スタート期に「国営放送」で放映される。
 テーマは日帝の悪名高い植民地政策「創氏改名」
 原作者は植民地育ちの梶山季之。
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 記憶をたどると、例によって、もう少し後のことだったように、少しズレて刷りこまれている。

 しかしこれは80年代前期の「第一次韓国映画ブーム」の序章を形作る出来事として思い出されるべきだろう。ブームといっても、ほんとうにささやかな流れだったわけだが。
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 基本データはこちら。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=13165


『隠された爪跡』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
 
 1983年9月27日火曜 晴れ
 呉充功『隠された爪跡』
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 下北沢 鈴なり壱番館
 関東大震災朝鮮人虐殺記録映画
 歴史上の出来事からは60年が経過している。
 生存者の聞き書きをとるにしても、ぎりぎりの時期にさしかかっていた。
 文献は多数あるが、映像によるドキュメントは初の試みである。

 構成・監督の呉充功(オチュンコン)に会って、製作および上映の周囲を原稿に書いてもらうべく依頼する。
 他人に文章を書かせるのは、自分で書くより十倍も難しいと痛感した。


下高井戸シネマに行った [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.09.30 金曜
『エゴン・シーレ』
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1983.10.05 水曜
『続飛車角』
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1983.10.06 木曜
『ソロシンガー』
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1983.10.22 土曜
下高井戸
『アーバン・カウボーイ』
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『アメリカン・ジゴロ』
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ヘル・イン・ヘルツォーク [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年9月19日月曜 晴れ
 ウェルナー・ヘルツォーク『小人の饗宴』

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 青山 東京ドイツ文化センター
 ヘルツォーク回顧展の一本。

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 『アギーレ 神の怒り』『フィッツカラルド』ですっかり魅せられてしまったヘルツォーク映画の固め打ち。

 24日土曜に『カスパー・ハウザーの謎』(これは二度目)
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 25日日曜に『ノスフェラトゥ』
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 ヘルツォーク&キンスキー。憎しみの絆(?)によって結ばれた史上最凶の監督・主演コンビによるムルナウ映画のリメイク。
 有りがたくって泪が出そう。あまりにキマリすぎていて……。
 クラキンの吸血鬼は、10年後(制作年)の『バンパイア・イン・ベニス』のほうが断然良かった。
 滅亡する種族の哀しみが、晩年のかなりくたびれてきた怪優の哀愁とうまくシンクロしたのであった。


『オキナワの少年』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.09.17 土曜
『オキナワの少年』

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1983.09.18 日曜
『ボルサリーノ』
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ワイダのいる風景 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
 
 1983年9月17日土曜 晴れ

 アンジェイ・ワイダ『戦いのあとの風景』
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 渋谷 ユーロスペース

 ポーランドの「始まらない戦後」を描く作品群のひとつ。
 アメリカ軍の管理に移行した強制収容所のなかの青春。
 ちょうど『灰とダイヤモンド』のB面のような世界だが、印象があまり強くないのは、主演俳優の違いか。
 ワイダ作品の常連となるダニエル・オルブリフスキーの繊細さは、
『白樺の林』のようなメロドラマには似合うのだけれど。
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ゲイ・フィルム初体験の夜だった [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年9月13日火曜 曇り
 中村幻児『巨根伝説 美しき謎』
 東郷健監督、板坂剛脚本『薔薇の館 男たちのパッション』

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 新宿

 これがエロ・ゲイ映画だぁっ。
 べつにドォッてことはなかったのだが。リピーターになりたいようなものでもなし。
 『巨根伝説』は例の三島事件を下敷きにした。
 だれが、どういう組み合わせでやろうと、セイコーは滑稽だという教訓話にみえる。大胆不敵な不敬ぶりであった。

 腰を振り立てては「テンノーヘーカ、バンザーイ」とオルガスムスに達するミシマに扮したのは、大杉漣。今はテレビCMなんかにも転進しているが、アング
ラ系でピンク映画の出演数はダントツだったから、妥当な配役というところ。
 どうせなら『マッスルモンク』のアンディ・ラウみたいにマッスル・スーツの着ぐ
るみで熱演してほしかったが。
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 話は変わるけれど、西陣五番町あたりに取材旅行に行ったときのこと。
 むかしよく通った千中の西陣大映(ロマンポル
ノの二番館)が、シネ・フレンズ西陣と模様替えして、ゲイ映画専門館になっていたのにはビックリしたな。
 ライヴショーまであるとか。中に入って視察するま
での闘志は湧いてこなかった。

 せっかくだから近くの千本日活に入った。
 入場料500円。番組はふつうのピンク映画だったけれど、しばらくして雰囲気が異様であることに気づいた。
 要するに、映画は二の次。ホモの溜まり場、社交場に利用されていたわけだ。

 白昼堂々っていうか。スクリーンでは男と女がアヘアヘ、場内では男と男がアヘアヘ……。
 老いも若きも、ほんまにようやるよ。


世界のクロサワここに発進 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
 
 1983年9月12日月曜 晴れ
 黒沢清『神田川淫乱戦争』
 新宿
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 なんで観たのかというと、やはりですね。題名に魅かれたんでしょう(苦笑)。
 面白かったですか。まあまあ、ですね。んん、そこそこですね。
 お受験ママゴンからセックス奴隷の坊ちゃんをスクイ出せ! プレイモードもなかなかのセンスでした。 

  また見つかったカルトムーヴィーが。
タグ:黒沢清

コッポラ・ギャングYA版 [日付のある映画日誌1983]

 30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年9月3日土曜 晴れ
 フランシス・コッポラ『アウトサイダー』

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 新宿
 観ないと損をする映画ではなく、観ておいたほうがいいかって思うから観るだけの消極的映画だった。
 期待もしないかわり、失望もしない。
 名作『ランブル・フィッシュ』の副産物(?)と考えれば意味があるか。

 マット・ディロン、ダイアン・レイン、パトリック・スウェイジ、エミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、トム・クルーズ。
 名前をあげてゆくと……これは同窓会シネマみたいな懐かしさだな。
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すっかり忘れてた [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.08.30 火曜
『二代目襲名』
8337a.jpg昭和館だったと思うが。
 時どき迷いこんでしまうような場処で…。

 
1983.09.07 水曜
『野獣死すべし』
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 主演は、加山雄三だったとばかり思いこんでいた。


ローグ・ルージュの影影影 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
 1983年8月27日土曜 曇り


 ニコラス・ローグ『赤い影』
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 新宿

 たとえば、こないだの『時をかける少女』がそうだったけれど、ご当地ムーヴィーというのは、その場所に行きたくてたまらなくする映像パワーを放ってくる。『赤い影』は、ちょうどその逆。

 この映画を観ると、ベニスには絶対に行きたくなくなる。
 これはこれで作品の魔力なんだろう。 薄汚れた「水の都」、悪夢の幻覚に襲撃される街、赤い霧の彼方にもやっている「死滅都市」。
 ローグ・ルージュのフィルターのかかった画面に引き回された。
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 サイコ・サスペンスなんて言葉はまだ普及していなかった頃。
 考えてみたら、ローグはこれを超える作品をつくっていないのでは?

 最近の『アート・オブ・エロス 監督たちの晩餐』の第一話「ホテル・パラダイス」は、じつに久方ぶりのローグ・タッチだった。
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 この映画は、おかしなオムニバスで、第二話がメルヴィン・ヴァン・ピーブルズの「ブルーン・ブルーン・ブルーン」
 どうってことないヴードゥ・エロティック・ホラー。これがブラック・シネマのあの伝説の作家(黒いゴダール)の新作だと想って観ると、かぎりなく脱力した。
 『スウィート・スウィートバック』だけが奇蹟だったんだろうか。
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ヘカテ・モリエール・ゴジラ [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画映画日誌

1983.08.01 月曜
『さすらい』
『ヘカテ』
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1983.08.20 土曜
『モリエール』
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1983.08.26 金曜
『ラドン』
『モスラ対ゴジラ』
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1983.08.27 土曜
『ゴジラ』
『怪獣大戦争』
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タグ:ゴジラ

カート・ラッセル『遊星からの物体X』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年8月2日火曜 曇り
 ジョン・カーペンター『遊星からの物体X』

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 新宿
 『ニューヨーク1997』から、カーペンター&ラッセルのコンビは目を離せなくなった。
 これはハワード・ホークス映画のリメイク。
 単純に、イイなあ。

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時を翔けた尾道フィルム [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年7月30日土曜 晴れ
 根岸吉太郎『探偵物語』
 大林宣彦『時をかける少女』

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 新宿
 赤川次郎原作と筒井康隆原作のアイドル映画。
 尾道に行きたいなぁ。尾道尾道。

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 ってことで、ハシゴの半日。
 松田聖子の『プルメリアの伝説 天国のキッス』はラストの二十分くらい。
 杉村六郎監督、武田鉄也主演の『刑事物語2 りんごの詩』は通しで観た。


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タグ:松田優作

1983年7月 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.07.22 金曜
『性的犯罪』
『少女暴行・赤い靴』
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1983.07.24 日曜
『大いなる幻影』
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1983.07.26 火曜
『少女地獄・監禁』
『OL拷問・変態地獄』
『連続23人姦殺魔』


1983.07.28 木曜
『ブルーレイン大阪』
『三年目の浮気』
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1983.07.31 日曜
『猟色』
『実録・痴漢教師』
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ツェッペリンだ 矢沢だ [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

1983年7月24日日曜 晴れ

『矢沢永吉RUN&RUN』

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『レッドツェッペリン 狂熱のライブ』

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 三鷹オスカー
 場所は駅前名画座。となりのパン屋「好味屋」でパンを買って狭い小屋の中に。


Fuckin' Hal Ashby [日付のある映画日誌1983]


30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
 
 1983年6月30日木曜 雨
 ハル・アシュビー『ザ・ローリングストーンズ』
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 ストーンズは『ギミー・シェルター』のようなスキャンダラスなドキュメントがよく似合う。
 ただただコンサートの記録にだけ捧げられたフィルムを望んだのに。
 作り手の解釈なんていらねえんだよ。
 それも自分だけが正義で正しいとのたまわるだけの「教育的メッセージ」なんか。
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 アシュビーは『ウディ・ガスリー わが心のふるさと』みたいな良心的左翼映画がせいぜいのところ。
 ストーンズを私物化したアホ映画は恥だよな。
 
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内田裕也やりたい放題 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年6月27日月曜 雨
 若松孝二『餌食』

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 恵比寿 エビス地球座
 観そこねていた作品をようやく。79年の製作だ。
 若松映画は『13人連続暴行魔』で70年代の頂点をつくった。これには曲馬館の役者が大挙して(?)出演している。
 その後に、続編というふれこみの『残忍連続強姦魔』、『餌食』、梅川事件をもとにした『現代性犯罪 暴行監禁』とつづいて、どれも観逃していた。

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 『餌食』はレゲエをバックに使ったクライム・アクション。シャブ漬けにされた恋人への復讐というヤクザ映画パターンのわかりやすさ。
 これがブルースになっているのは、裕也の個性だろう。
 ロックをやらしたらあんなにヘボの(たんに下手というレベルですらない)ロックンローラーがバケてしまった。
 最後の、ビル屋上からバンバンと歩行者天国の通行人を撃ち殺すシーンがいい。
 といって予算に相応して大迫力とはいかなかったけれど。


ジャック・ニコルソンの『ボーダー』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年6月8日水曜 雨
 トニー・リチャードソン『ボーダー』

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 新宿

 タイトルのとおり、国境警備隊と不法入国者〈ウェットバック〉の話。ところが監督も主演スターも完全なミスキャスト。そこがオモシロイとかいう余裕の鑑賞はできなかった。
 正義派の警備隊員がメキシコ人の少女同情的な恋心をいだき……。そこからアクションが炸裂していくはずなんだが、演出はウォルター・ヒルとかウィリア
ム・フリードキンとかじゃなくて、『長距離ランナーの孤独』の人なんだから。
 それに、ジャック・ニコルソンだ。この人には肌の黒い少女を淫猥な目つきで見
るタフガイはぴったりでも、正義派は絶対に似合わない。というか正義派だけは似合わない。
 国境の外へ逃げたと思ったらまだ内にとどまっていたと気づくような、へんに間の悪い映画であった。

 ライ・クーダーのテーマソング『アクロス・ザ・ボーダーライン』の余韻だけが、瞑い街にまでずっと寄り添ってきた。
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フリッツ・ラング『ドクトル・マブゼ』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.06.05 日曜
『ドクトル・マブゼ』
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『破片』


1983.06.07 火曜
『家族ゲーム』
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ナタキンを探して [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

1983年6月4日土曜 曇り
ポール・シュレーダー監督、ナターシャ・キンスキー&マルコム・マクダウェル
『キャット・ピープル』

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トビー・フーパー
『ポルターガイスト』

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 荻窪

 そういえば、フーパーの作品は初めてだ。いかにホラー映画にオクテだったことか。

 目当ては、やっぱりナタキン。他は、まあ、どうでも良くて。『タクシードライバー』のシナリオ作者の初監督作、あまり期待はかけなかった。

 ナタキンとは、間もなく『パリ、テキサス』での遭遇が待っていた。

 シュレーダー監督に関しては、後にあの噂の『mishima』を観て、しんそこ呆れかえったことが……。あのひどい作品については、そのうち記録しておこう。


フラッシュフォワードに打たれた [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
 1983年6月11日土曜 晴れ
エミーリ・ロチャヌー『ジプシーは空に消える』
ソビエト・フィルム・フェスの一本。モルダビア映画。マキシム・ゴーリキー原作。
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 この日は他に
ソ連製西部劇『七発目の銃弾』アリ・ハムラーエフ ウズベキスタン
二度目の『スタフ王の野蛮な狩り』
チェーホフ原作『狩場の悲劇』エミリー・ロチャヌー ウズベキスタン

9日木曜 オタール・イオセリアーニ『落葉』グルジア
12日日曜 マレク・ベストラク『ピルクスの審問』エストニア、ポーランド合作。スタニスワフ・レム原作。


 フラッシュフォワードという現象について知ることは少なかった。占いに頼るみたいないかがわしさを先ず感じてしまうからだろう。目の当たりにしても信じないで済ましていたのかも。

 一世紀前の少数民族集団。メロドラマに酔いしれてしまった。あとでつらつら考えるに、『ジプシーは空に消える』がもたらせたものは「近い未来への予言」だったと思う。それ以外に考えようがない。

 断片によってもたらされた「未来」は刻々と近づいていた。

http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2014-11-01


ソビエト共和国のフィルム・フェス [日付のある映画日誌1983]

 1983年5月29日日曜 晴れ
 ソビエト・シネマ・フェスティバル 民族共和国からの映像 10ヶ国20作品マラソン上映
 青山 草月ホール
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 一日目は四本。
 ペルロシア『スタフ王の野蛮な狩り』ワレーリー・ルビンチク
 グルジア『ピロスマニ』ゲオルギー・シェンゲラーヤ
 ウクライナ『大地』アレクサンドル・ドヴジェンコ
 アルメニア『猟人日記「狼」』ロマン・バラヤン


 ホール上映なので、上映環境はかなりトンデモだった。
 とくに「特設の」スクリーンがね。

 ペレストロイカはまだ始まらず。とはいえ、この「社会主義帝国」の崩壊も目前にせまっていた。これだけ多様な共和国からの発信があったという事実は、確かに明確な予兆だったのだと、今にして納得する。

 ともかく、他の日もふくめて、10本は観た。衝撃の作品もあり、収穫は上々である。


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