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ワイダのいる風景 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
 
 1983年9月17日土曜 晴れ

 アンジェイ・ワイダ『戦いのあとの風景』
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 渋谷 ユーロスペース

 ポーランドの「始まらない戦後」を描く作品群のひとつ。
 アメリカ軍の管理に移行した強制収容所のなかの青春。
 ちょうど『灰とダイヤモンド』のB面のような世界だが、印象があまり強くないのは、主演俳優の違いか。
 ワイダ作品の常連となるダニエル・オルブリフスキーの繊細さは、
『白樺の林』のようなメロドラマには似合うのだけれど。
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ゲイ・フィルム初体験の夜だった [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年9月13日火曜 曇り
 中村幻児『巨根伝説 美しき謎』
 東郷健監督、板坂剛脚本『薔薇の館 男たちのパッション』

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 新宿

 これがエロ・ゲイ映画だぁっ。
 べつにドォッてことはなかったのだが。リピーターになりたいようなものでもなし。
 『巨根伝説』は例の三島事件を下敷きにした。
 だれが、どういう組み合わせでやろうと、セイコーは滑稽だという教訓話にみえる。大胆不敵な不敬ぶりであった。

 腰を振り立てては「テンノーヘーカ、バンザーイ」とオルガスムスに達するミシマに扮したのは、大杉漣。今はテレビCMなんかにも転進しているが、アング
ラ系でピンク映画の出演数はダントツだったから、妥当な配役というところ。
 どうせなら『マッスルモンク』のアンディ・ラウみたいにマッスル・スーツの着ぐ
るみで熱演してほしかったが。
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 話は変わるけれど、西陣五番町あたりに取材旅行に行ったときのこと。
 むかしよく通った千中の西陣大映(ロマンポル
ノの二番館)が、シネ・フレンズ西陣と模様替えして、ゲイ映画専門館になっていたのにはビックリしたな。
 ライヴショーまであるとか。中に入って視察するま
での闘志は湧いてこなかった。

 せっかくだから近くの千本日活に入った。
 入場料500円。番組はふつうのピンク映画だったけれど、しばらくして雰囲気が異様であることに気づいた。
 要するに、映画は二の次。ホモの溜まり場、社交場に利用されていたわけだ。

 白昼堂々っていうか。スクリーンでは男と女がアヘアヘ、場内では男と男がアヘアヘ……。
 老いも若きも、ほんまにようやるよ。


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世界のクロサワここに発進 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
 
 1983年9月12日月曜 晴れ
 黒沢清『神田川淫乱戦争』
 新宿
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 なんで観たのかというと、やはりですね。題名に魅かれたんでしょう(苦笑)。
 面白かったですか。まあまあ、ですね。んん、そこそこですね。
 お受験ママゴンからセックス奴隷の坊ちゃんをスクイ出せ! プレイモードもなかなかのセンスでした。 

  また見つかったカルトムーヴィーが。
タグ:黒沢清
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コッポラ・ギャングYA版 [日付のある映画日誌1983]

 30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年9月3日土曜 晴れ
 フランシス・コッポラ『アウトサイダー』

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 新宿
 観ないと損をする映画ではなく、観ておいたほうがいいかって思うから観るだけの消極的映画だった。
 期待もしないかわり、失望もしない。
 名作『ランブル・フィッシュ』の副産物(?)と考えれば意味があるか。

 マット・ディロン、ダイアン・レイン、パトリック・スウェイジ、エミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、トム・クルーズ。
 名前をあげてゆくと……これは同窓会シネマみたいな懐かしさだな。
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すっかり忘れてた [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.08.30 火曜
『二代目襲名』
8337a.jpg昭和館だったと思うが。
 時どき迷いこんでしまうような場処で…。

 
1983.09.07 水曜
『野獣死すべし』
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 主演は、加山雄三だったとばかり思いこんでいた。


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ローグ・ルージュの影影影 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
 1983年8月27日土曜 曇り


 ニコラス・ローグ『赤い影』
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 新宿

 たとえば、こないだの『時をかける少女』がそうだったけれど、ご当地ムーヴィーというのは、その場所に行きたくてたまらなくする映像パワーを放ってくる。『赤い影』は、ちょうどその逆。

 この映画を観ると、ベニスには絶対に行きたくなくなる。
 これはこれで作品の魔力なんだろう。 薄汚れた「水の都」、悪夢の幻覚に襲撃される街、赤い霧の彼方にもやっている「死滅都市」。
 ローグ・ルージュのフィルターのかかった画面に引き回された。
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 サイコ・サスペンスなんて言葉はまだ普及していなかった頃。
 考えてみたら、ローグはこれを超える作品をつくっていないのでは?

 最近の『アート・オブ・エロス 監督たちの晩餐』の第一話「ホテル・パラダイス」は、じつに久方ぶりのローグ・タッチだった。
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 この映画は、おかしなオムニバスで、第二話がメルヴィン・ヴァン・ピーブルズの「ブルーン・ブルーン・ブルーン」
 どうってことないヴードゥ・エロティック・ホラー。これがブラック・シネマのあの伝説の作家(黒いゴダール)の新作だと想って観ると、かぎりなく脱力した。
 『スウィート・スウィートバック』だけが奇蹟だったんだろうか。
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ヘカテ・モリエール・ゴジラ [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画映画日誌

1983.08.01 月曜
『さすらい』
『ヘカテ』
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1983.08.20 土曜
『モリエール』
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1983.08.26 金曜
『ラドン』
『モスラ対ゴジラ』
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1983.08.27 土曜
『ゴジラ』
『怪獣大戦争』
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タグ:ゴジラ
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カート・ラッセル『遊星からの物体X』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年8月2日火曜 曇り
 ジョン・カーペンター『遊星からの物体X』

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 新宿
 『ニューヨーク1997』から、カーペンター&ラッセルのコンビは目を離せなくなった。
 これはハワード・ホークス映画のリメイク。
 単純に、イイなあ。

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時を翔けた尾道フィルム [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年7月30日土曜 晴れ
 根岸吉太郎『探偵物語』
 大林宣彦『時をかける少女』

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 新宿
 赤川次郎原作と筒井康隆原作のアイドル映画。
 尾道に行きたいなぁ。尾道尾道。

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 ってことで、ハシゴの半日。
 松田聖子の『プルメリアの伝説 天国のキッス』はラストの二十分くらい。
 杉村六郎監督、武田鉄也主演の『刑事物語2 りんごの詩』は通しで観た。


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タグ:松田優作
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1983年7月 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.07.22 金曜
『性的犯罪』
『少女暴行・赤い靴』
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1983.07.24 日曜
『大いなる幻影』
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1983.07.26 火曜
『少女地獄・監禁』
『OL拷問・変態地獄』
『連続23人姦殺魔』


1983.07.28 木曜
『ブルーレイン大阪』
『三年目の浮気』
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1983.07.31 日曜
『猟色』
『実録・痴漢教師』
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ツェッペリンだ 矢沢だ [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

1983年7月24日日曜 晴れ

『矢沢永吉RUN&RUN』

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『レッドツェッペリン 狂熱のライブ』

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 三鷹オスカー
 場所は駅前名画座。となりのパン屋「好味屋」でパンを買って狭い小屋の中に。


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Fuckin' Hal Ashby [日付のある映画日誌1983]


30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
 
 1983年6月30日木曜 雨
 ハル・アシュビー『ザ・ローリングストーンズ』
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 ストーンズは『ギミー・シェルター』のようなスキャンダラスなドキュメントがよく似合う。
 ただただコンサートの記録にだけ捧げられたフィルムを望んだのに。
 作り手の解釈なんていらねえんだよ。
 それも自分だけが正義で正しいとのたまわるだけの「教育的メッセージ」なんか。
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 アシュビーは『ウディ・ガスリー わが心のふるさと』みたいな良心的左翼映画がせいぜいのところ。
 ストーンズを私物化したアホ映画は恥だよな。
 
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内田裕也やりたい放題 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年6月27日月曜 雨
 若松孝二『餌食』

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 恵比寿 エビス地球座
 観そこねていた作品をようやく。79年の製作だ。
 若松映画は『13人連続暴行魔』で70年代の頂点をつくった。これには曲馬館の役者が大挙して(?)出演している。
 その後に、続編というふれこみの『残忍連続強姦魔』、『餌食』、梅川事件をもとにした『現代性犯罪 暴行監禁』とつづいて、どれも観逃していた。

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 『餌食』はレゲエをバックに使ったクライム・アクション。シャブ漬けにされた恋人への復讐というヤクザ映画パターンのわかりやすさ。
 これがブルースになっているのは、裕也の個性だろう。
 ロックをやらしたらあんなにヘボの(たんに下手というレベルですらない)ロックンローラーがバケてしまった。
 最後の、ビル屋上からバンバンと歩行者天国の通行人を撃ち殺すシーンがいい。
 といって予算に相応して大迫力とはいかなかったけれど。


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ジャック・ニコルソンの『ボーダー』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年6月8日水曜 雨
 トニー・リチャードソン『ボーダー』

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 新宿

 タイトルのとおり、国境警備隊と不法入国者〈ウェットバック〉の話。ところが監督も主演スターも完全なミスキャスト。そこがオモシロイとかいう余裕の鑑賞はできなかった。
 正義派の警備隊員がメキシコ人の少女同情的な恋心をいだき……。そこからアクションが炸裂していくはずなんだが、演出はウォルター・ヒルとかウィリア
ム・フリードキンとかじゃなくて、『長距離ランナーの孤独』の人なんだから。
 それに、ジャック・ニコルソンだ。この人には肌の黒い少女を淫猥な目つきで見
るタフガイはぴったりでも、正義派は絶対に似合わない。というか正義派だけは似合わない。
 国境の外へ逃げたと思ったらまだ内にとどまっていたと気づくような、へんに間の悪い映画であった。

 ライ・クーダーのテーマソング『アクロス・ザ・ボーダーライン』の余韻だけが、瞑い街にまでずっと寄り添ってきた。
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フリッツ・ラング『ドクトル・マブゼ』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.06.05 日曜
『ドクトル・マブゼ』
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『破片』


1983.06.07 火曜
『家族ゲーム』
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ナタキンを探して [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

1983年6月4日土曜 曇り
ポール・シュレーダー監督、ナターシャ・キンスキー&マルコム・マクダウェル
『キャット・ピープル』

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トビー・フーパー
『ポルターガイスト』

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 荻窪

 そういえば、フーパーの作品は初めてだ。いかにホラー映画にオクテだったことか。

 目当ては、やっぱりナタキン。他は、まあ、どうでも良くて。『タクシードライバー』のシナリオ作者の初監督作、あまり期待はかけなかった。

 ナタキンとは、間もなく『パリ、テキサス』での遭遇が待っていた。

 シュレーダー監督に関しては、後にあの噂の『mishima』を観て、しんそこ呆れかえったことが……。あのひどい作品については、そのうち記録しておこう。


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フラッシュフォワードに打たれた [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。
 1983年6月11日土曜 晴れ
エミーリ・ロチャヌー『ジプシーは空に消える』
ソビエト・フィルム・フェスの一本。モルダビア映画。マキシム・ゴーリキー原作。
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 この日は他に
ソ連製西部劇『七発目の銃弾』アリ・ハムラーエフ ウズベキスタン
二度目の『スタフ王の野蛮な狩り』
チェーホフ原作『狩場の悲劇』エミリー・ロチャヌー ウズベキスタン

9日木曜 オタール・イオセリアーニ『落葉』グルジア
12日日曜 マレク・ベストラク『ピルクスの審問』エストニア、ポーランド合作。スタニスワフ・レム原作。


 フラッシュフォワードという現象について知ることは少なかった。占いに頼るみたいないかがわしさを先ず感じてしまうからだろう。目の当たりにしても信じないで済ましていたのかも。

 一世紀前の少数民族集団。メロドラマに酔いしれてしまった。あとでつらつら考えるに、『ジプシーは空に消える』がもたらせたものは「近い未来への予言」だったと思う。それ以外に考えようがない。

 断片によってもたらされた「未来」は刻々と近づいていた。

http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2014-11-01


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ソビエト共和国のフィルム・フェス [日付のある映画日誌1983]

 1983年5月29日日曜 晴れ
 ソビエト・シネマ・フェスティバル 民族共和国からの映像 10ヶ国20作品マラソン上映
 青山 草月ホール
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 一日目は四本。
 ペルロシア『スタフ王の野蛮な狩り』ワレーリー・ルビンチク
 グルジア『ピロスマニ』ゲオルギー・シェンゲラーヤ
 ウクライナ『大地』アレクサンドル・ドヴジェンコ
 アルメニア『猟人日記「狼」』ロマン・バラヤン


 ホール上映なので、上映環境はかなりトンデモだった。
 とくに「特設の」スクリーンがね。

 ペレストロイカはまだ始まらず。とはいえ、この「社会主義帝国」の崩壊も目前にせまっていた。これだけ多様な共和国からの発信があったという事実は、確かに明確な予兆だったのだと、今にして納得する。

 ともかく、他の日もふくめて、10本は観た。衝撃の作品もあり、収穫は上々である。


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歌舞伎町映画街はすでにシネコンだった [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年5月28日土曜 晴れ
 テレンス・マリック『天国の日々』
 大島渚『戦場のメリークリスマス』

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 ミラノ座で『戦・メリ』を観て、それからシネマスクエアとうきゅうの『天国』へ。劇場がこの逆だったら絶対に行かなかったろうな。

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 シネスクではずいぶん観たけれど、ここでしかやっていない映画だから仕方なく行ったのがほとんど。何が嫌いかっていうと……。まあ、いいか。
 『天国』のサム・シェパードは印象的だった。



 歌舞伎町のコマ劇場西の一角は、今風のシネコンの発祥みたいなものだ。広場にはまだヒッピーがたむろしていたし、それぞれの小屋の名にも味があった。


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ヘルツォークのこれが神の怒りだ [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年5月23日月曜 曇り
 ヴェルナー・ヘルツォーク『アギーレ・神の怒り』

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 新宿
 ヘルツォークとクラウス・キンスキーのコンビはこれが最初。
 『フィッツカラルド』をすでに観ていたので、びっくり度もいくらか緩和されたようだが。
 あとに『ノスフェラトゥ』『コブラ・ヴェルデ』と続くけれど、なんといってもこの衝撃がダントツであった。

 マカロニ・ウェスタンの悪役だとしか思っていなかったクラ・キンが狂気の征服王を演じきってしまうのだ。
 『夕陽のガンマン』のクリント・イーストウッドは、この人の顔を壁がわりにしてマッチをすって煙草に火を点ける。
 印象といえばそれしかなかった怪優がヘルツォーク映画の世界では唯一無二のヒーローだった。


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亜細亜だ 大島渚だ [日付のある映画日誌1983]

 30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年4月29日金曜 晴れ
 大島渚『アジアの曙』

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 千石 三百人劇場
 山中峯太郎原作『亜細亜の曙』の連続テレビドラマ化。革命的浪漫主義スペクタクル歴史絵巻、になるはずだった。
 全13話、12時間一挙上映である。
 まことにナントカ誕生日を祝うにふさわしい一日であった。
 腰が痛い、尻が痛い、眼がしょぼしょぼする……。ンなことは関係ない。
 朝の10時に始まって。途中の休憩三回。終わったのが夜の10時。
 いやいや、ご苦労さんでした。


タグ:大島渚
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愚か者の三連チャン [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年4月14日木曜 曇り
 フランク・ピアスン『キング・オブ・ジプシー』
 今村昌平『楢山節考』

 銀座
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 試写会で二本、立て続けに。

 合間の時間に、小川徹『映画芸術』編集長に会った。病後の見る影もなくやつれた様子に驚きを隠せず。


 夜、渋谷にまわって、ドイツ映画祭。ヴェルナー・シュレーター監督、キャロル・ブーケ主演のドグラマグラ映画『愚か者の日』
 へろへろのよれよれ状態で帰宅。


タグ:楢山節考
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こんな雑誌を読んでいた [日付のある映画日誌1983]

 30年遅れの映画日誌。 83年の項目番外。



 購読誌は、もっぱら『シティロード』だった。
 たまにこの『イメージフォーラム』も買っていた。月刊で増刊号まで出る元気の良さ。
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 ドイツ映画祭で来日したヘルツォークとヴェンダースのインタビュー。
 ファスビンダーはもう故人だったから研究論文のみ。
 それから寺山修司が映画祭の上映前に喋ったトークの記録。寺山はその数日後に倒れ、還らぬ人となった。

 ゴダールの『パッション』に関するインタビュー。
 『十階のモスキート』『家族ゲーム』の製作ノート、
 『戦・メリ』時代の大島渚の獅子吼(?)、などなど。


タグ:寺山修司
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痛みにみちたヴェンダース [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

 1983年4月9日土曜 晴れ
 ヴィム・ヴェンダース『ことの次第』
 渋谷 東急名画座

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 この日から始まった第一回ドイツ映画祭で。
 他に観たのは
 ヴェルナー・ヘルツォーク『フィッツカラルド』 4月10日日曜
 ヘルマ・サンダース=ブラームス『ドイツの青ざめた母』 4月11日月曜
 ヴェルナー・シュレーター『愚か者の日』 4月14日木曜
 ライナー・ウェルナー・ファスビンダー『ベロニカ・フォスのあこがれ』 4月17日日曜


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 ヴェンダースは『さすらい』と『まわり道』は観ていたけれど、『ことの次第』の「芸術映画」ぶりには、いささか戸惑った。いや、気取ってつくられたB級ノワール志向なんだから。
 映画をつくることについての痛みにみちた内省的ドラマ。
 映画史からの引用にあふれたペダンティックな作品だけれども、自家中毒の不健康さからは免れている。奥行きの豊かさは救いだ。
 じつは、ジョン・フォードの『捜索者』と何かのSF映画のパロディでもある。
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 コッポラ・ギャングの『地獄の黙示録』は山ほどのインサイド・ストーリーを派生させたが、この映画のテーマもその一つ。ヴェンダースは個人的な災難を黙示録的高みまで引き上げた。

 あとにコッポラ製作・ヴェンダース監督『ハメット』を観、さらにその製作秘話を知るにおよんで、さらに深く納得した。


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『黄金の犬』など [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.04.07 木曜
『黄金の犬』
西村寿行原作
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1983.04.09 土曜
『セカンドラヴ』
『悪女かまきり』
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『マッドマックス2』と『ブレードランナー』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。

1983年4月2日土曜 晴れ
 ジョージ・ミラー『マッドマックス2』
 リドリー・スコット『ブレードランナー』
 池袋文芸座

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 満員の熱気あふれる小屋のなかに入ると、グレートロックンローラーのギャング集団が平和キャンプを襲撃する場面。そのスケールにぶったまげた。
 席のアキはなく、通路にべたんと座る。

 この二本立ての物凄さをみよ。これが映画館だぜ。後にも先にも、これほど強力な二本立てはなかった。
 こちらのキャパシティ満杯に作品を観る。享受する。身を捧げる。
 映画に掻き雑ぜられた身体を引きずって薄暮の街によろよろと彷徨い出る。
 映画映画映画……

 ディレクターズカットという名の改悪短縮版ファイナル・ヴァージョンではないオリジナル版『ブレードランナー』だ。今はこれをもう観ることはできないのか。ハリソンはイモ。ルトガー・ハウアー、ダリル・ハンナ、ブライオン・ジェイムズがただただステキだった。


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『エレファント・マン』など [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.03.15 火曜
『翔んだカップル』
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1983.03.17 木曜
『時代屋の女房』
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1983.03.18 金曜
『丑三つの村』
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1983.03.19 土曜
『夜をぶっとばせ』
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1983.03.20 日曜
『転校生』
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1983.04.01 金曜
『エレファント・マン』
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観た観た観たの二日で十三本 [日付のある映画日誌1983]

 1983年3月12日土曜 曇り
 夢野史郎脚本『誘拐密室暴行』 など
 吉祥寺、中野
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 夜の放浪者が自分のなかから影法師のようにゆらりと立ち上がってくる。孤独に痺れた脳髄を屹立させて前かがみに歩く。
 名前もない裸体、怠惰な交わりの擬態、人工的なあえぎ声の彼方に眠りこけるフィルム。
 観た観た観た……。この日、七本。次の日に六本。
 
 『処女暴行 裂かれた肉』

 西村昭五郎・藍ともこ、趙方豪『春画』
 小原宏裕『ゴールドフィンガー もう一度奥まで』
 和泉聖治脚本監督・水月円『キャリアガール 乱熟』
 中山潔監督・夢野史郎脚本『誘拐密室暴行』
 『痴漢本番電車』
 『性犯罪脅迫暴行』




 1983年3月13日日曜 晴れ   とにかく六本追加。されど収穫は?
 新宿
  珠瑠美『プライベートレッスン 名器教育』
 中原俊監督・内藤誠&桂千穂脚本・井上麻衣『宇能鴻一郎の姉妹理容室』
 藤井克彦『団鬼六・蛇の穴』
 横山博人・樋口可南子『卍』
 向井寛監督・野坂昭如原作・美保純、ひし美ゆり子『四畳半色の濡衣』
 『女子大生・熟れた花弁』


 飾り窓のむこうではなくスクリーンに供与のように投げ出されている「女」たち。
 疲労を感じないほどに疲れ切って、さまよい出た夜の街は灰色にぼやけていた。映画のなかの性的失業者たちの幻覚がぴしぴしと砕け散っていく。

 これらのレポートは、『映画芸術』83.4「モラトリアム時代の青春残酷」
および『日本読書新聞』83.4.18「仮面舞踏会の夜」に。
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2014-10-21
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2014-10-22
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2014-10-27
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2014-10-28


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薬師丸ひろ子『セーラー服と機関銃』 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌。映画を観るためには映画館に出かけるしかなかった時代の話。 

  1983年3月6日日曜 晴れ
 相米慎二『セーラー服と機関銃』
 吉祥寺

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 赤川次郎原作の角川アイドル映画なんて、フンだと馬鹿にしていた愚かなわたし。
 そのくせドーナツ盤レコードのほうは、しっかり買っていたりして。
 不見識を反省するばっかりの日曜日だった。
 相米グルイが始まって。



 3月11日金曜 曇り
 『ションベンライダー』

 この映画のことはあちこちに書いたので省略。
http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2014-10-22
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 二本にはさまって、

 森田芳光・寺島まゆみ、井上真衣『ピンクカット
太く愛して深く愛して』
 上垣保朗・美保純『ピンクのカーテン2』
 三村晴彦・田中裕子『天城越え』
 根岸吉太郎・宮崎美子、美保純『俺っちのウェディング』
 『看護婦日記 獣じみた午後』
 などなど。日本映画固め打ちになった。


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1983年2月 [日付のある映画日誌1983]

30年遅れの映画日誌

1983.02.25 金曜
『サン・ロレンツォの夜』

http://atb66.blog.so-net.ne.jp/2014-10-158309a.jpg


1983.02.26 土曜 吉祥寺
『父 パードレ・パドローネ』

8309c.jpg8309b.jpg


『ゲームの規則』
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